その為どうしてもふらふらしてしまい、何度か人とぶつかりそうになった。
そんな私を憐れむような目で見られ、
胸の奥がモヤッとする。
(もう…誰か少しくらい手伝ってくれても…)
心の中で密かにそう毒づいたとき、ふいに手の上が軽くなった。
「これ重いでしょ。僕が半分持つよ」
びっくりして俯いていた顔を上げると、
そこには何とも爽やかな顔が。
「爽くん」
え、なんで爽くんが?
「美瑚ちゃん、これどこに運ぶの?」
「えと。資料室に…」
未だに状況を理解できないままそう言うと爽くんは「了解」と微笑んで私の横を並んで歩く。


