そして1度足を止め、振り向く。 「貝塚美瑚。お前――…気に入った」 それだけ言うとさっさとポケットから鍵を出して扉を開けると屋上から姿を消した。 (最後の最後まで名字間違ってるんだけど) これから先の学校生活を想像して、思わず溜め息をつく。 そして、はたと気づく。 「って、ええ!?鍵持ってたのーっ!?」 その叫びは授業終了のチャイムにかき消されてしまった。 取り敢えず話してみてわかったこと。 咲間 恭という人物。 それは、なんとも悪魔のような人物であったということ――――。