「あ、開かないの…っ」 「ふーん」 いや、「ふーん」って! ちょっとは手伝ってくれてもいいのに…! キーンコーンカーンコーン 「うわぁ、嘘でしょ!?」 これじゃ、遅刻になっちゃうよーっ! 「ああ…先生になんて言おう」 へなへなとしゃがみこむと「言い訳ならいくらでもあるだろ」と咲間くんの声が聞こえてきた。 「あのねえ、私はあなたとは違うのっ」 「俺は俺。お前はお前」 そりゃそうだろ、と言葉を返した咲間くんにほんの少しだけ苛立ちを覚える。 (もう…、なんなの…っ)