「おい、返せ」 「お断りしますっ」 咲間くんがチッと舌打ちをする。 そして無言のままどこかへ行こうとするのを慌てて追いかける。 「ちょっと、どこ行くの?」 「…寝る」 片足を立てた状態で空を仰ぐように横になった咲間くん。 「寝るって…授業始まっちゃうよ」 「サボる」 さらりとそれだけ言うと私に背を向けてしまった。 ただでさえ学校きてなかったのに、サボったら大変な事になるんじゃ…。 ひっそりと溜め息をつく。 (そう言えば今って何分くらいだろう?)