それでももう、引き返せなかった。 「そんなコソコソ話さないで、直接本人に聞いてみたらいいじゃないですか。 陰で好き勝手に噂して騒いで… 咲間くんの気持ちも考えてください!」 「美瑚…」 夏夜が驚いたように目を丸くしてる。 「ちょっと!」 先輩らしき女の人が顔を真っ赤にして私の胸ぐらを掴んだ。 「あんた何様のつもりよ!綺麗事ばっかり言っちゃって…むかつくっ」 ぎりっ、と力を加えられて流石に息が苦しくなってきた。 「―――おい」 女の人が手を離す。