「勘違いすんな。
俺は別にお前を助けに来たわけじゃない」
「じゃあなんできたの?」
ずばっと聞くと咲間は口を開け閉めしてから黙り込んでしまった。
「――僕にとられるのが嫌だったんだよ」
そう言って横から入ってきたのは爽くん。
「美瑚ちゃんをとられるのが…
自分のいない所で近寄るのが許せないんだよね、恭?」
「はぁ?バカじゃねーの。
そんなことねーし」
ふいっとそっぽをむいたその耳は遠くから見ても分かるくらい真っ赤になっていて。
「……おい、なに笑ってんだ」
「ふぁ!?べふに笑っへないひ!」
両頬を思い切り引っ張られているため、うまく話せない。


