ふと自分の現在の格好を思い出して、顔が熱くなっていく。
「ん……ありがとう」
「おう。
――さて、本題に入るか」
めんどくさそうにポケットに手を突っ込んだまま、田中くんと向き合う咲間。
「山田 恵、白石 美緒、栗原 さくら。
この名前に聞き覚えはないか?」
「……知らないな」
「ふーん、そうか。
お前、嘘つくの下手くそだな」
顔と目に出過ぎなんだよ、と冷笑を浮かべた咲間。
「こいつら全員お前に被害にあってんだ」
「被害――……?」
ちらりとこちらを見てから ああ、と呟く。
「こいつは立派な犯罪者だ。
しかもこいつだけじゃなくて、その親父もだな」


