「ふーん……じゃあさ」
「……っ」
「爽くんっ」
田中くんの胸ぐらを掴んでいる爽くんと、苦しそうに顔を歪めてる田中くん。
「彼女のあの傷はなに?」
「――、」
「なに?
声が小さすぎて聞こえない」
力を込めたのか、次第に田中くんの顔が真っ赤になって息が上がっていってる。
「俺が、やっ……た……仕置き、で……」
それを聞いた爽くんがぱっ、と手を離す。
「そんな君こそ、
お仕置きが必要なんじゃないかな?」
「……なに、言って――」
「美瑚ちゃんは僕の後ろに隠れてて」
「え……?う、うん」
大人しく隠れたとほぼ同時に、バイクの音が徐々に近づいてくる。


