「――っ!」
首筋にチクリとした痛み。
それが何であるかを理解するのに時間はかからなかった。
それに次いで胸元に吸い付いてくる。
(もう、だめなのかな――…。
私、このまま田中くんと――)
田中くんの指先が胸に触れようとした、
その時。
パリーンと派手な音を立てて窓ガラスが飛び散った。
これには田中くんも目を丸くしてる。
慌てたように走ってきた人物をみて、今度は安堵の涙が流れた。
「美瑚ちゃん、無事!?」
さらさらの茶髪に、健康的な肌の色。
優しくて甘い声。
その人は遠目でもわかるくらい、
額に汗を浮かべていて。
「爽……くん……っ」


