「やだ、なにしてるの田中くんっ」


「4年……4年だったんだ。
やっとここまでこれたのに――……」


ぎゅっと強く抱きしめられたあと、



「……んんっ!」


顎を上向かされて荒々しく口づけをされ
る。

スカートに入っていたスマホが悲しい音を立てて地面に落ちた。

手足を拘束され、自由を奪われてる私には抵抗するすべがない。


ただ、田中くんの気が済むまでそれに耐えるだけ――……


口づけをされたまま、田中くんの右手が胸元へと降りてくる。



「――っ!」



(やだ、やだやだやだ)



助けて――……!!