そしてその瞬間。 一気にクラスが賑やかになる。 まぁ、主に隣の席が、だけれど。 「ねぇねぇ咲間くん!あたし、海香って言うの。よろしくね!」 「髪の毛、綺麗な金色だね。染めたの?」 「体調悪くて休んでたのー?」 スカートを折り曲げて髪の毛もオシャレニアレンジした可愛い女子たちが咲間くんの周りに群がる。 その声で目が覚めたのか、はたまた眠れなかったのか、咲間くんが鞄から頭を上げて頬杖をつく。 なんだろう…なんか咲間くんから黒い何かが見える気がするんだけど。 「―――あのさ」