「なーんだ違うの?」 残念そうにしているお母さん。 ちょっと、なーんだ じゃないから! 「美瑚に彼氏できたって?」 話を聞いてたのか、リビングからお兄ちゃんがひょっこり顔を出す。 「お兄ちゃんまで… 咲間はそんなんじゃないんだからね!」 「ふーん、咲間くんっていうのか」 うわ、お兄ちゃんてばニヤニヤしてる。 せっかくのかっこいい顔が…残念だ。 「もうっ! お風呂入ってくる!」 靴を脱いで一旦 自室に入り、荷物を放り投げる。 心なしか熱い頬に手を当てながら浴室へ向かった。