「…何のことかわからないけど、どちらにしろ君には関係ないだろう。
それに、僕たちは付き合ってるんだ」
田中くんが見せつけるようにわたしの腕をとると、咲間は すっと目を細めた。
「関係なくなんかねぇ。
コイツは俺の世話係だ――…手を出すな」
「世話係?随分と笑わせてくれるね」
くすくすと笑う田中くんの声がひんやりと冷たく感じる。
それになんか、咲間もこれまでの咲間じゃないみたい。
「おい、貝崎」
「えっ!な、なに」
いきなり話しかけられて肩が跳ねる。
それをチラッと見てから、興味なさげにまた前を向いてしまった。
「なんか飲み物買ってこい」
「はぁー!?なんで私が、」
「いいから行け」


