手にとったそれらを迷うことなく買うと、田中くんは満足げに微笑んだ。
「そろそろ買わないとって思ってたんだ」
「じゃあ買えてよかったね」
「うん」
どちらかともなく手を繋いで帰る。
あのお店に相当長い時間いたのか、店の外に出た時にはすっかり日が暮れていた。
「もう遅いし送っていくよ」
「でも…ううん、じゃあ お願いする」
申し訳なく思い断ろうとしたけれど、せっかく言ってくれたのだから、と言葉に甘えることにした。
「――ねぇ。今度 俺んち来ない?」
「え、田中くんの家に?」
突然の言葉に驚いていると 美瑚の家から近いし、 と付け足した。
「じゃあ行こうかな…」
独り言みたいに言うと、田中くんは満面の笑みを浮かべた。


