『ユーリ』の匂いを辿って、これからの『私』の部屋にたどり着いた。一発で当てたよ。ここが一番匂いが強かったからね。…え、変態みたい?そんなこと無いよ!誰だって女の子のいい匂いは好きでしょ!?

広いベッドに興奮して。そのままダイブする。
今日の収穫。
その1、『ユーリ』が父と母を、お父様、お母様と呼んでいたことが分かった。
母が、父のことを『お父様』と言っていたから、きっとそのはず。だから、母も同じように『お母様』と呼んでいたはず。

その2、『ユーリ』は最低。周りを見れば分かる。私を見る目が、皆、冷たかった。流石に、これは堪えたな…。今まで、私は、あさかはあんな目を向けられることなんて無かったから。

その3、ない!

情報が少なすぎるでしょ!何なのよ!
元の世界に戻りたい。ここはどこなんだろう、あのおばあさんにはどこでどうやったら会えるの。全く分からない。

ああ、もう眠い。細かいことは、これから考えたらいっか。
おやすみなさい。