いちばん。

シャワーを浴びて部屋に戻ると、隼人の寝息が聞こえてきた。



一人暮らしのあたしにとっては、人がいる部屋になんだかすごく安心する。



それが隼人ってことをすごくすごく幸せに思うんだ。


「隼人…大好き」



隼人が眠ったあとにだけ、あたしはそっと呟く。



いつか届きますようにって想いを込めて。



零れだした涙はあたしだけの秘密。



好き。
大好き……。



本当は隼人を独り占めしたいんだ。



眠っている、隼人の横で毛布の中にもぐりこんだ。



手に入るハズもない隼人の温もりに切なくなる。



隼人の腕にぎゅっとくっついて眠りについた。



少しでも長く、こうしていたいよ。