いちばん。

その瞬間ふわっと包まれるような感覚があった。



それから隼人のシャツの柔軟剤の香りがあたしの鼻をかすめた。
あたしの服と同じ香り。



「……隼人?」



「もう過去形なわけ?」



「違うっ…けど」



「けど?」



「奈美ちゃんにはかなわないもん。」



「そんなこと思ってたの?」



そう言った隼人があたしの髪を撫でるからあたしの涙は止まる事を知らない。



「俺、結構一途よ?」



「それは、知ってるよ。」


隼人の言葉の意図するところがわからない。なにが言いたいの?



「好きでもない奴にわざわざ何度も会いに行ったりしない」



「うん?」



あたしの言葉に隼人はひとつため息をついてから続けた。



「沙桜が好きってこと!わかれよ。」