いちばん。

「……泣いてんの?」



突然の声にびくっとする。


隼人は眠たそうな目を開いてから、ベンチに座りなおす。



久しぶりの隼人の声。
少し高くてハスキーな声。


「…泣いてない。てかなんで隼人ここにいるの」



「あー、ちょっと後輩に用あって。てか、絶対泣いてんじゃん!」



そう言いながら隼人はあたしの髪を撫でる。



「優しくすんな、ばか。」


隼人の優しさが今のあたしには物凄く痛い。



だってこんなんじゃ諦めらんないじゃんか。