いちばん。

部屋を出た瞬間、大きくため息をついた。



沙桜の綿菓子みたいな笑顔が好きだった。



ぷくっと膨らませたほっぺたも、小さな手も。



少しだけたかい体温。
いつも俺の腕にくっついて眠ってる沙桜を思い出す。



独り占め出来たらいいのに。



バイバイ、沙桜。



外に出ると、空にはきれいな満月があって涙が零れ落ちそうになった。
……ちょっとね。