いちばん。

沙桜を好きになる予定なんてこれっぽっちもなくて、



最初は「めんどくさい女」そう思ってた。



まだ大学に通ってた頃、授業をサボって裏庭で寝転んでる俺によく話しかけてきた。



「俺の癒しの場所なんだからもう来んなよ」



何度この台詞を言ったか知れない。



だけど気付けば近くにいた。



柔らかそうな栗色の髪に、くりっとした目の色白で小柄な女の子。



何よりも綿菓子みたいにふんわりと笑った顔が印象的だった。



だけど本当それだけ。