いちばん。

最後に隼人にいい子だったって、可愛かったって、せめて思われたくって、



腫れた目を隠す様に念入りにメイクをした。



出掛けるわけでもないのに、あたしなにしてるんだろう。



そんなことを思いながらも、きちんと髪まで撒いて隼人が来るのを待ってた。



時計の音が、秒針の動く音がタイムリミットに近づいてるみたいですごく胸が痛い。



ねぇ隼人。



あたしね、こんなに人を好きになったのは初めてだよ?



側にいるだけでこんなに幸せだったのも、こんなに一緒にいたいと思ったのも。



だけどこんなに苦しくなったのも初めてかな。



本当はあたしが隼人を笑顔にしてあげたかった。



あたし頑張ったんだよ?
隼人の目に映るように。
隼人の一番になれるように。



でも、やっぱり奈美ちゃんにはかなわないんだ。



そりゃ、くやしいけど、しょうがないんだよね。