俺は海心の手を握って歩いた。
俺の手は汗ばんでいたし、握力も男と女じゃ話にならないくらい違うから、痛いに違いない。
途中、海心はちょっと!!とか、痛い!とかなんだか言ってたけど俺は今、それどころじゃない。
屋上に着くと俺は海心に1番聞きたかったことを聞いた。
「海心、真剣に答えてくれ。 海心はあのチャラ男の事が好きなのか??」
俺は顔をしてこんな話を幼なじみにしたのだろう。
海心が誰を好きになろうと関係ないのに。
俺って心狭いな……
しゃがみこんで頭をかきあげた。
情けねぇ……
「え?? 真季くんのこと?? 好きじゃないよ!! そうちゃん急にどうしたの?」
海心はしゃがみこんだ俺の隣に来て顔を覗き込んできた。
「なんでも…ねぇよ!!」
顔が…近い…。
ちっ…
幼なじみだからって無防備過ぎんだろ!!
「お前はいつになったら俺を幼なじみから卒業させてくれんだよ!!!!」
優しく答えてくれたのに、俺はキレ気味で言ってしまった。
そして黙って屋上を出た。
海心、ごめんな……
幼なじみ失格だよな…。

