結局
その時以降さっちゃんと好きな人の話をすることはなくて。
そのまま夕飯に向かって
ご飯を食べてからまた部屋に戻ってお風呂に。
夕食の時にハタの様子を見ても…
やっぱりさっちゃんの他に思い当たる人が見当たらなくて。
さっちゃんが思ってる好きな人って
やっぱり違うんじゃ…と思っていると
ピロリン〜♪
ちょうどいいタイミングでハタからメール。
"風呂入り終わったからいつでも来てええでー
斎藤が暇そうにトランプ広げて待ってます〜(笑)"
なんていうふざけたメール。
先にお風呂にあがっていた私は
さっちゃんがまだ入ってるから
後で行くね、とメールを返す。
---現在午後7時。
今頃圭斗はまだバイトか、もしくは早番で帰ってる途中かな?
…会いたいなぁ。
なんてふと思う。
(何かわからないけど…不安だよ。)
何と無く
変な予感がするのだ。
この不安を…なくしてよ、圭斗…。
そう願っても
会えないのは分かってるんだけどね。
(今日の夜…電話来るかな。)
早く、声が聞きたい…。
そう思っていると
「んー、サッパリしたー!
…あ、秦山から連絡きた?
そしたらすぐ乾かして行こうか。」
「あ…うん。」
ちょうどお風呂からあがってくるさっちゃん。
さっちゃんはいつもと変わらない様子で
そう言う。
ハタ、お願いだから
さっちゃんを好きなら…早く、早く告白して。
それで…さっちゃんを早く安心させてあげてよ。
そう願いながら
さっちゃんが髪を乾かす様子を眺めていた。
-------コンコン
「お邪魔します〜。」
「おー、来たな。
入って入って〜。斎藤が寂しそうにトランプの準備完璧にして待っとったで〜。」
「おいハタ、変なこと言うな。」
そんなことを言いながらケラケラ笑っている2人。
ハタにいまいち変わった様子はない。
「トランプ?何のゲームの準備してたの?」
さっちゃんも…普通。
ベッドの上に広げられたトランプ。
ハタと斎藤くんは手持ちのカードを適当に選んで持ち
さっちゃんも残りの2つから1つ選んで
残りを私に回される。
「ババ抜きで、最下位は罰として1階にあるコンビニでお菓子1つ購入な。」
「えー!罰ゲームあるの?!」
ハタの言葉に私が声を上げると
面白そうにククッと笑いながら
ルールはルールやで〜
と楽しそうに言う。
そうして始まった
奢りをかけたサバイバルなババ抜き---
「よっしゃ一抜けー!」
「やった!私も抜けたー!」
「え、じゃあ俺と小林さんのタイマン?」
そして
ハタが1番に抜けて
私が2番に抜ける。
斎藤くんとさっちゃんのタイマン勝負になり…
「…っ、よっしゃー!抜けた!!」
「えー?!私の負けー?!」
…結果、さっちゃん最下位。
嘘でしょー?!と嘆きつつも
仕方ない…と立ち上がって
お財布を取りに部屋へ向かおうと
ハタ達の部屋を出ようとすると
「あ、俺も行くよ。」
「え?」
斎藤くんも飲み物を買いに行きたい、と立ち上がって
一緒に部屋を出る。
…結果的に
私とハタが2人きり…という状態に。
「斎藤くんも行っちゃった…。」
「まぁ、いいんだよアレで。」
「え?」
私が何で?と聞けば
ハタがサラッと言葉を口にする。
「斎藤、小林のこと好きだから。」
(----------え?)
じゃあアレでいいって…
ハタは、さっちゃんと斎藤くんがうまく行けばいいと思ってるってこと?

