嫉妬深い狼と同棲生活?!






「……俺らどこまで縁があんねん…。」

「は、ははは…本当ね…。」





お互い部屋の前に着いたのも同時。

部屋の前で4人で苦笑い。

まさか隣って…

近いのはあり得ても、隣となったら
もう近いとかのレベル超えてる。






「んじゃ…集まるのは夜やな。
夕飯食べて風呂入ったら連絡するわ。」

「うん、わかった。」





ほな、また後で〜
と言うハタの言葉を聞いて
お互い部屋に入る。





「ははは、まさかハタと隣だなんて思わなかったよ〜。」

「うん、本当ね…。」





(………あれ?)





さっちゃんの様子が何と無く変だった。

あんまり嬉しそうじゃないっていうか
微妙な反応で
私は不思議に思う。





「さっちゃん…?どうかした?」





私が荷物をおいて
さっちゃんを見ながらそう尋ねる。


さっちゃんは「何も…」と答えながらも
やっぱりどこか変だった。


先ほどまでの元気はなく
視線を斜め下に向けながら
荷物を置いていた。






(いや、絶対どこかおかしい…。)






そう思って
さっちゃんに本当に?何かあったでしょ?

と静かに尋ねる。






「……ユカリ。」






さっちゃんがベッドに座って
ゆっくりと口を開く。

私は黙って話を聞いていた。






「本当はね、もっと早く言おうと思ってたんだけど…。」





さっちゃんがそう言ってから
また口ごもる。

どうやらいう決心がつかなくて
まだ迷っているらしい。

私はそれにも何も言わず
ただ黙って待っていた。



そしてしばらくして
さっちゃんが静かに告げる。






「…私、好きな人がいるの。」

「………え。」





--------ドキッ





さっちゃんから
思いもよらない告白に
私は一瞬固まる。


好きな人…って、



え、それってもしかして…







「…さ、斎藤…くん?」

「………は?」






え、だって

もし

もしハタだったらアプローチ受けてるはずだし、お互い両思いにすぐなれるはずでしょ?

でもこんな顔するってことは
ハタじゃなくてその友達の斎藤くんなら


隣の部屋で同様するっていうか
ハタから好き好きオーラ出てるのに
その友達が好きなんて言えない…!






「実は斎藤くんのこと好きだったけど
そんなことハタには言えないし
私はそんなに斎藤くんと関わりないし
もうどうすればいいのー?!
…的な?」

「何言ってんのかサッパリわからないけど、ハズレ。」






と、いつの間にかさっちゃんは
いつものモードに切り替わっていて

これだかは鈍感娘は…
とため息を尽きながら私を見る。






「………秦山だよ。」

「…え?」



「私の好きな人、秦山だよ。」







……え






え?