美ら海水族館に到着して
一旦みんなで集合してから
先生の説明を受け…
「ではこれより自由行動に移ります。」
という言葉を合図に
皆バラバラにばらけて行く。
修学旅行に来ているのは私たちの学校だけじゃなくて
他にも2校くらいの学校がいて
平日の朝だというのに人が大勢いた。
「さっちゃん、あっち行こうよ!」
「いこいこー!」
私はさっちゃんと一緒に早速水族館を堪能する。
小魚を見て
クリオネとかクラゲとかチンアナゴとか
可愛い生き物も見て…
「ねぇねぇ、さっちゃんこっちの---」
…………あれ?
さっちゃん、どこ?
(本当さっきまで隣に…)
え、あれ…
これってまさか……
(-------ま、迷子!!)
はしゃぎ過ぎていつの間に
1人でずんずん先に進んで行ったのか、
隣にさっちゃんの姿はなく。
周りには知らない高校生、一般客。
---そして一気に来るこの
不安。
「さ、さっちゃん…?」
同じ制服を見つけても
同じクラスの子ですらない。
え、待って皆どこ?
てかさっちゃんどこ?
軽くパニックになってる私は
とりあえず携帯で連絡を取ろうと
ポケットに手を入れて探していると-----
-------ガシッ!
「え?!」
だ、誰?!
そう思って振り返れば…
「ったく、こんな所で1人何してんねん。」
「は、ハタ…?!」
ハタの姿を見つけて
とりあえずホッとする私。
でもどうしよう
さっちゃん今頃私のこと探して…
「さっちゃんとはぐれちゃったの!
ハタ見かけてない?!」
「小林?いや見てへんけど…。
なんや、迷子か。」
しゃーないなぁ…なんて言いながら
私の手を取ってグイグイ進んでいくハタ。
え、ちょっとハタどこに…?!
「斎藤、ちょっとそこで待っとってな!
小林見つけて戻ってくるわ。」
斎藤くんにそう告げて歩き進めるハタ。
え、一緒に探してくれるの…?!
「ハタ、大丈夫だよ私1人で探すから!」
「アホ。お前探しながら自分自身迷子なるやろ。」
「だ、大丈夫だよ。
いざとなったら携帯で…。」
「ほぼ皆マナーモードにしてて連絡に気づかんで。」
しかもこんな騒がしくて遊んでる最中なら尚更な。
とハタが冷静に言う。
私はその言葉にそれ以上何も言えなかった。
(…ハタ、ごめんねありがとう…。)
私はそのままハタに連れられて
水族館をズンズン進んで行った。

