「えー、ではこれから修学旅行の前日指導を…」





そしていよいよ
少しして修学旅行前日にまで迫ってきました。





「どうしよう、私服2日分まだ決まってないよ…。」

「ユカリ優柔不断だもんね〜。
こないだ買ってもらった服持ってくれば?」

「でもあれバリバリのよそ行きの服だし…。」





動きやすくはないからだの何だの
さっちゃんと洋服の話をしていると

それを聞きながらハタがクスッと笑う。





「そない心配なら
小林に写メ送ってチェックしてもらい。」




小林ならそーゆージャンルに関してプロやろ?

とアドバイスをくれる。

さすが親友、ナイスアイデア!
と私は心の中で親指を立てる。





「---えー、次は宿泊先のことですが…」





と、いつの間にか話が進んでいて
宿泊先についての話に移っていた。


部屋はもちろんさっちゃんと一緒で
ハタは仲良しの斎藤くんと一緒。

そういえば部屋割り聞いてないなぁと思いながら話を聞いていると…





「部屋は現地に着いてから決定します。
ホテルには他の一般にお客様もいるので…」




(へぇ…あっちに着くまで分からないんだぁ。)





まぁ誰と隣でも
さっちゃんがいれば心配いらないんだけどさ。






「部屋分かったら教えてな。
俺も教えるから皆でトランプでもしよ。」




とハタが笑いながら言う。

私とさっちゃんもオッケー!と笑顔で返す。




待ちに待った修学旅行…!
早く行きたくてワクワクが止まらない。





(遊ぶってことは、いろいろ持って行った方がいいよね?
カードゲーム類とか黒ひげ危機一髪とかかな?)




なんて
頭を遊ぶことで一杯にしていると

近くにいた男子が
ヒソヒソと話しているのが聞こえてきた。





「修学旅行であいつ告白するらしいぞ。」

「あー知ってる知ってる。俺も告白するし。」

「え、マジかよ!んだよそしたら俺も…」





(-------え!)





思いがけない言葉に
私はビックリした。


本当にこの行事で告白する人とかいるんだ…!


皆カップルの人とか
自由行動で一緒に回ったりするもんね…。




(ってことはもしかして…)






私はチラッとハタを見る。






(ハタもついに好きな人に告白したりするのかな…?)





なんて考えるものの
ハタは私の視線に気づかず斎藤くんとお喋り中。


…よし、もし何か手伝えることあったら協力しよう!




そんな心の準備も万端にして
いざ修学旅行目前---。