キーンコーンカーンコーン…
「はーい、じゃあ今日はこのままホームルーム終わって下校〜。」
「やったー!さよならー!」
そう言って皆すぐに下校する。
私もさっちゃんとハタと下まで降りて
靴を履き替えた。
「秦山結局髪切んのー?」
靴を履き替えて校舎を出たあたりで
さっちゃんがハタにそう尋ねると
ハタは長くなった前髪を見て
少しうーん…と唸りながら
「せやなぁ…今日切ってしまおかな。」
と言うので
さっちゃんが坊主にしてこいだとか
めっちゃ切られてこいだとかいういじりを言う。
そんなやり取りを眺めながら
フフッと笑って歩いていると
(………あれ?)
何と無く
校門の前に見知った姿を
視界にハッキリ捉えてしまった。
というか
皆目が惹かれていた。
---------ドキッ
心臓が
そうだと言わんばかりに高鳴る。
「あの人モデルかな〜?ここら辺撮影多いもんねぇ。」
「そうだよねー!かっこいい、写真撮ってもらえないかなぁ。」
「何かそれ軽く逆ナンみたいー!
モデルだったらファンで済むけどさー!」
隣を歩いている女子達の会話もハッキリ聞こえる。
本当にモデルのような人がガードレールに軽く腰掛けていた。
そう
あの時のように-----。
「え、あれ…。」
さっちゃんが気がついて、足を止める。
ハタも気づいたらしく
あ…と声を出して一緒に止まった。
そんな私たちに気が付いた彼が
私を認識して、ガードレールから腰を上げて 立ち上がる。
「やっぱ下校時間だった。
帰りに寄って正解だったわ。」
そう言って私の方へ歩いてくる彼に
私は声も出ず立ち止まっていた。
(な、んで…?今日遅くなるとか言ってなかったっけ…?)
私の目の前に
髪を切って、より短髪になった圭斗が
格好良く立っていたから。

