冷蔵庫で飲み物を飲んでから
部屋に籠ってしまった圭斗。

疲れて眠りたかったのかな?と思い
私はそのままリビングでテレビを見ながら宿題を進めていた。





-------ピロリン





その最中に
携帯の着信音が鳴る。

メールだ。





(……あ、ハタだ…。)






今日も昨日と至って変化のなかったハタの様子に

私はずっと違和感を抱いていたので

メールが来たことに驚く。






"明日の宿題忘れてしもーたー!
写メください(´・ω・`) "






(あれ、普通のハタだ。)





学校で会った時とはまるで違うハタの接し方に
少し戸惑うものの
落ち着いて返事を出す。






"途中までやっちゃってるけど
はい、どうぞ(^^)"






写真を載せて返信メールを送る。



携帯を置いて宿題を再開しようと思った時にまたメールがくる。





"てんきゅー!
何や別に宿題全部やってから送ってくれて良かったんやで?( ̄▽ ̄)笑"





とハタらしい文。


それじゃ意味ないでしょ!と返信を送りながら
普通に戻れたような気がして
私は少し嬉しかった。





(…よーし、頑張ろう。)






そう思って宿題を再開する。















-----1時間後






「…ふぅ、あとこれだけだ。」





残り数問というところまで終わって
伸びをする。



…少し飲み物飲んで休憩しようかな…。




そう思って立ち上がった時

ガチャっとドアの開く音がする。



振り返れば…





「あ…圭斗…。」




起きてきたんだと思い
名前を呼べば


どこか視線が上の空のようで。


寝起きだからぼーっとしてるのかな…?
と思いながら放っておく。



私は冷蔵庫から飲み物を取り出し
それを飲んでから仕舞って

また宿題を再開する。




(ふぅ、頑張ろ…。)





そう思いながら宿題を始めようとすると
後ろから

ノシッ…

と背中に重たいものが乗ってくる。





「え…圭斗…?!」






圭斗の顔が真横にあって
思いもよらない展開にビックリする。

いつもならこんなことせずに

後ろからチラッと様子を見て部屋に戻るのに。





「…何か頬緩んでんな。」

「へ…?」





フニフニと頬っぺたを触られながら
そんなことを言われる。



(あ〜…多分ハタが普通に戻ってくれた感じが嬉しかったからかな…。)





そう思いながらも
私は圭斗にそれを言うことはなく。

私は後ろにいる圭斗に
ドキドキしながらも
それを隠すように宿題のほうに顔を向けて





「そんなことないよ。
…そ、それより少し近くない…?」






と話をそらして言う。

するとそんな私に機嫌を悪くしたのか

圭斗は黙ったまま私の体をそのまま横に倒…え?