「ごちそうさまでした。」

「ん、じゃあお風呂行ってきな。」




そう言って私が片付けようとした食器を取り上げる濱崎さん。

私はその行動に少しドキッとしながらも
ありがとうございます、と挨拶をして
部屋に戻る。




(うぅ…濱崎さんカッコよすぎて緊張する…。)





こ、恋人同士になってからは尚更。

見る度にかっこよさが増している気がする。

さっきの口調とか声とか優しさとか
全部にドキドキする…。




(…濱崎さんに心配かけないように、早く解決しよう。)





そう考えながら、お風呂の支度を進める。

明日もハタの様子が変だったら
ハタに直接聞こう。

…何かしてたなら申し訳ないなぁ。
いつもお世話になってるのに
迷惑ばっかりかけてるし。





(…よし、お風呂入ろう!)





気分を落ち込ませても仕方ないし
お風呂に入って明日の準備してちゃんと寝よう!よし!



そう決めて、部屋を出る。

そしてお風呂場に行って、着替え始める。





(…あ、お湯張られたばっかだ。)





湯気が立ってまだ熱いままだった。

シャワーを浴びて体を洗い
ゆっくり湯船に浸かる。





「…ふぅ〜…。」





熱くて気持ちいい〜…。

疲れも飛ぶし
血流が良くなって眠りの質が上がりそう。



明日に向けてしっかり温めておこう。





(…何かこれ、明日 戦に行くみたい。)





戦う前に気合十分準備万端
みたいな感じで。

別に戦うわけじゃないから
そんなに気合い入れる必要ないんだけど…まぁいっか!





そんなことを考えながら少し長湯をして

それからお風呂を上がる。






(ん〜、気持ちよかったなぁ。)






濱崎さんからの言いつけを守って
髪の毛はいつもちゃんと乾かすようにしている。

たまに自然乾燥にさせちゃえって思うけど、注意されちゃうからなぁ。



と、なんだかんだで髪の毛を乾かして
着替えも済ませて脱衣所を出た。






「濱崎さーん、上がりましたー!」






次入っていいですよー!と
リビングに向けて言うと
濱崎さんから返事が返ってこなかった。



あれ?聞こえてないのかな?



そう思ってリビングに行けば




(………あ。)





濱崎さんがソファで寝ていた。

寝ていると言っても目を瞑ったまま座ってる感じだけど。

返事がない位だから
眠りに入ってるのは違いない。




(こんなところで寝たら風邪引いちゃうよ…。)





私は濱崎を起こそうと思って
ソファに近づく。

すると-----