濱崎さんは私を見ながら

黙ってその返事を待っていた。





…なんとなく、その瞳が少し揺れているように見えた。






(付き合ってんの、って…)




もしかして、ハタとのことを聞いてるのかな…?


私はそう思って、
私は慌てて首を振った。




「つ、付き合ってないです。
私は誰とも付き合ってないです。」





私がはっきりそう答えると

濱崎さんは余計に眉間に皺を寄せた。





「…付き合ってないの?」

「はい。付き合ってないです。」

「2人で遊びに行ってんのに?」




濱崎さんの口調は段々不機嫌を増していた。


トゲがある強い言い方で
私を責めるようにそう聞いてくる。






「あ…ハタとは親友で、女子と同じ扱いって言うか…。」

「女子と同じ扱い?家まで送ってきてるのに?」





普通そんなの女子同士でしないでしょ。
彼氏がやることだよ。


私が説明すると
濱崎さんは私にそう言って来た。



怒鳴っているわけではないけど

ハッキリ濱崎さんからイライラした怒気が伝わってきていた。





(濱崎さん、何で怒ってるの…?)






昨日と同じような展開に
私はまた困惑した。



そして私は





「…友達って言うけど、本当に相手もそう思ってるの?」





濱崎さんのこの言葉に
グサっと心を刺された。