ハタはそれから何時もと変わらず明るく1日を過ごしていた。
そして6時間目が終了すると
私とさっちゃんに声をかける。
「なぁー、今日これからちょっとハンバーガー食べに行かへん?
何か今めっちゃ腹減っとんねん。」
とお腹をさすりながら言ってくるハタ。
私はいいよーと返事をするも
さっちゃんが申し訳なさそうに
「ごめーん、今日用事あって…。
悪いんだけど2人で行ってきて。」
と言ってきた。
(え、さっちゃんいないんじゃ意味ないよ!!)
なんて心で思いつつも、何も言えずさっちゃんに
そっか…また今度ね、と言った。
仕方なくハタの食事に付き添うことに。
「ごめんなぁ、突然付き合わせてしもうて。」
「全然大丈夫だよ。ハタと私の仲じゃん!」
親友に遠慮はなしだよ!と言えば
ハタは嬉しそうにせやな!と笑顔で答える。
向かうハンバーガー屋さんはいつも決まって集まる場所で。
私たち3人が遊びに来る場所としてはここが1番多かった。
「割引あるから奢ったるよ。」
「え!いいの?!やったー!ハタありがとう〜!」
ハタの言葉に喜びながら店内に入れば
今日は珍しくお客さんが少なくて。
私は席とっておくね〜と言って2階に登って
1番いい席が取れたので、そこで座って待っていた。
するとしばらくしてハタが登ってきて
私を見つけてニコッと笑った。
「へいお待ちっ!」
「ありがとございます!」
と言って、私がいつも食べるハンバーガーと飲み物を受け取り
お互い手を合わせていただきます、と挨拶を済ませた。
(ん〜…!やっぱり美味しい!)
そこまでお腹が空いていたわけではないけど
ここのハンバーガー屋さんは美味しくて
お腹いっぱいでも食べれてしまう。
こんなんじゃ太って濱崎さんの彼女にはほど遠くに…
なんて頭の隅で考えながらも
止められない食欲に負ける。
「…ははっ、ユカリ。焦らんでもハンバーガーは逃げたりせぇへんで。」
「え?」
ふとハタにそんなことを言われて
何のことだろう?と止まっていると
(---------へ。)
不意にハタの指が
私の口元に伸びて
フイッと何かを拭き取られた。
(……あ、ソース…。)
どうやら口元にソースをついていたのを
ハタが取ってくれたらしい。
一瞬何をされるかとドキッとした、けど…
ハタはそのままソースを口に含む。
「…ん、美味いやん。」
と、無自覚に可愛い笑顔を私に向けた。
-------ドキッ
(……あれ?)
私はその時に初めて
ハタを見て一瞬ドキッとした。
…やってることも無自覚だし
ハタって罪な男の子だったりして。
なんて思う。
思えばハタはちゃんと見るとかなりかっこいい。
噂ではファンクラブのような同盟を組んでる女子達がいるくらいだとも聞く。
そんな男の子とどうしてこんなに仲良くなったのかイマイチ分からない。
(こんなイケメンでいい子に好かれて
さっちゃんも幸せ者だな…。)
と思った。
美女美男カップルが誕生するかもしれないのかぁ。
そうすると私1人ハブんちょだなぁ。
…でもいいや。私にも好きな人はいるんだし。
と1人で考えながら
ハタに、取ってくれてありがとう、と言った。
「慌てんと、ゆっくり食べてええからな。」
と言うハタに
私は笑って、食事を再開した。

