嫉妬深い狼と同棲生活?!






------キーンコーンカーンコーン





6時間目が終わるチャイムが鳴る。

すると一気に先ほどまで感じなかった
緊張が、私の中に込み上げてくる。



(授業中は忘れられてたけど…。)



とうとうもう逃げ場がなくなった

と言うと何だが濱崎さんを避けてるみたいだけど…

もう緊張を忘れられる時間は残ってはいないということを自覚する。





「……あがってますねぇ。」

「ど、どうしよう手汗が…。」






前の席のハタが振り返って私を見て笑う。
ニヤつきながら机に肘をついて手に顎を乗せながらこっちを見てくる。

もう見慣れたらしく
こんなん平気やわ!!
と強気に昼休みドヤ顔してきていた。





「どこで待ち合わせなん?」

「…む、迎えに来てくれるって。」

「ひぇー!お迎えするなんてジェントルマンやなぁ。」






俺他校に彼女おっても多分わざわざ迎え行けへんわ。

と言いながらひゅーひゅーと冷やかしてくる。

ハタめ…わざと私の緊張を煽ってるな…!




(……あ、携帯!)






濱崎さんから連絡来てたらいけない!
と思って、すぐさましまってあった携帯を鞄から取り出す。


メールチェック…


-------あ。





新着メールが1件、の表示。

まさかと思って開いてみれば
案の定濱崎さんからで。





"もう着く。"




たったその一言のみ。

時刻は3時15分。
予定より15分も早い。






「お、なんやメールやんけ。
……え、これだけかいな。」





と固まっている私の携帯を覗き込んで
ハタがビックリする。






「…ま、まぁ男子は文が短い言うやん。
簡潔で分かりやすいからむしろええんとちゃう?」





と、私が落ち込んでいると思ったのか
フォローの言葉を投げかけてくれた。

でも…





「…やばい、かも。」

「へ---?!」






嬉しすぎて、やばいかも。

と真顔でハタに言えば、
は?という顔をされ

何やねん、落ち込んでる思ったやん!
とツッコミをいれられる。




メールの内容が少なすぎるのは別に何とも思ってない。

嬉しいのは
早く来てくれたことと、わざわざメールまでしてくれたこと。

普段私からメールしないと連絡なんて返ってこないし。
そもそもメール自体もそんなにしたことないし。

それに…本当に行けるんだ、って実感がわく。




ドタキャンじゃなくて良かったと
後になって安心。




(…今日体育なかったし、髪型とかメイクとか…大丈夫だよね。)




今日は顔触ってないし、授業も寝てない。
多分大丈夫だろうと思いながら
始まったホームルームを静かに聞いていた。