嫉妬深い狼と同棲生活?!






「なぁー、まだ終わらんのー?」





さっちゃんがハタは後ろ向いて
完成の評価して!って言うので
ハタは大人しく黒板とにらめっこ。


退屈なのかまだかー?と何度も聞いてくる。



でももうすでに髪の毛は終わっていた。






「あと化粧だけだからちょっと待って〜。」





とさっちゃんが言うと
ハタはおぉ!とワクワクしたような声を出した。


そしてちょうどさっちゃんがメイクを始めた頃に
ぞろぞろとクラスに入ってくる女子が増えてきた。





「おはよ〜、あれ!ユカリがメイクしてる〜!」

「さっちゃん上手!すごい〜!!」





と登校てきた女子たちがわーわーと囲んで騒ぐ。

なんかそんなに見られると恥ずかしいけど
早く完成私も見たいなぁ。






「すごい…ユカリ超可愛いよ!」

「ユカリちゃんメイクしても可愛い〜!」




と言ってくれる女子の言葉にハタが





「そんなん聞くと待ちきれんわー!
俺もはよみーたーいー!!」




と椅子をガンガンと揺らしながら
まだかまだかと待ちくたびれていた。





「最後にグロス塗ったら終わりだから少し待って〜。」





と言ってさっちゃんがメイク道具を取り出して
ゆっくり私の唇にグロスを塗っていく。




(ぐ、グロスなんて塗ったことない…。)




というか化粧なんて
さっちゃんの家に泊まりに行った時に夜中に少しやってもらったくらいで

もうずっとしてないよ…。



気合入れていくよー!って腕まくりしてたから
前と比べたら少し違うかも…。

すごい楽しみ。















「…よし、完成!!」



さっちゃんが親指を立ててそう笑うと
周りの女子が拍手をあげた。



「さっちゃんありがとう!!」

「いつでも任せなさい!」




なんて言うさっちゃんがすごく頼もしい。





「じゃあハタ、振り返ってみてください!」




とさっちゃんが言えば
ハタがやっとか!!という勢いで椅子から立ち上がり

ゆっくりと後ろに振り返る。






「………え。」






…あれ。


ハタは後ろ振り返れば
さっきまで笑顔だったのが急に
真顔になってしまった。



(え…もしかして変なのかな…。)



濃すぎたとか?

でも私自身まだ見てないから分からないけど
え、何かすごい気になる…。






「…ハタ?もしかして、変?」

「そんなわけないでしょ!出来栄え最高なのに!」





ハタの様子に私とさっちゃんが声を掛けるも
ハタは私を見ながら黙っていた。





「………あ、いや…。」





と目を逸らすハタ。



(わーー!やっぱり変だったんだよ!
フォローの言葉も出ない位変だったんだよ!!)




と思って
さっちゃんに落としてって言おうとした瞬間





「え、ちょっと秦山…アンタ顔めっちゃ赤くなってない?!」





とさっちゃんがハタを見ながら爆笑し始める。

すると周りの女子もハタを見て笑い始めた。





「えー!何、ユカリが可愛すぎて照れてるの?!可愛い〜!!」

「ばっ…!!何やねんやめろや!!」





え……?

そう、だったの?




ハタを見てみれば
それはもう熱あるの?ってくらい顔が赤くて。

耳まで赤くなっていて
女子が皆でハタを可愛い可愛いとからかっていた。





「な、何だぁ良かった…。」





とホッとする。

変ってわけじゃなくてよかった。





「恥ずかしなるからやめろ!俺赤面症やねん!!」

「照れすぎ〜!ほら、ユカリに何か言ってあげなよ!」





とバシバシさっちゃんがハタの背中を叩く。

ハタがはぁ?!と言いながらも
渋々私を見て…





「……え、えぇんとちゃいますかね。」





と最後は目を逸らしながら言った。

そしてうわー!!恥ずかしいー!!と自分の席に座って顔を伏せた。

女子が皆それで笑う。




「ハタありがとう。」




そう言うと同時にチャイムが鳴って

皆席に着いてもなお
ハタは顔を伏せたままだった。