---リリリリリリ…
(…んー…ん?え、朝?)
頭の遠〜くから目覚ましの音が聞こえた気がして
ガバッと体を起こした。
朝の6時。
うん、いつも通り。
いや嘘、いつもより早い。
私は部屋から出て洗面所へ向かう。
珍しく目はぱっちり覚めているけど
念のため目覚ましように冷たい水をバシャッと顔にかける。
(…よし。これで目覚めバッチリ。)
バチっと気合を入れて準備に取り掛かる。
(早く映画行きたいなぁ〜。)
でも緊張する…。
うーん行きたいけど怖いなぁ。
ドキドキするし…。
でも一緒にいれるの嬉しいし…。
毎日一緒に住んでおきながら
今更緊張ですか、って感じなんだけど
でもやっぱり…好きだからなぁ。
デートとなると特別というか
何か違うっていうか…うーん。
なんて考えながらシャカシャカと歯を磨く。
濱崎さんにとっては私はまだまだ妹みたいな存在だろうけど…
これからどんどん意識変化させていかないといけないんだもんね。
頑張ろ!
-------ガシッ!
「っ、んぅ?!」
と心の中で意気込んでいれば
ガシッと肩を掴まれて
思わず肩を揺らしながら声を出してしまった。
危ない歯磨き粉飲み込むところだった…!!
「はよ。」
「は、はまはひさん…。」
鏡ごしに見れば
眠そうに半目でお腹をかく濱崎さんが立っていた。
いつも立てている髪は
まだセット前で、だらんと下がり少し幼く見える。
(まぁそうは言っても大人っぽさは抜けてないんだけど…。)
顔を洗って、私と同じように歯磨きを始めて
まだ眠いのか壁に寄りかかりながら目を閉じて磨いている。
その間に私は歯磨きを終えて
髪の毛をチャチャっといつも通りに整える。
(…よし、おっけー。
あとは着替えて朝ごはんを食べれば余裕だ!)
と思い急いで部屋へ戻る。
「………。」
パタパタと部屋へ戻って行くユカリを
薄く開いた目で圭斗が見ていた。

