「…でも私、自信ないんです。」

「え、何で?」

「だって…圭斗すごいモテるし
歳も少し離れてるから
圭斗に合わないよなぁ…って。」






私がそうポロっと本音を打ち明けると

アリサさんは少し考えてから






「…大丈夫だと思うよ。
だって圭ちゃん、本当にユカちゃんのこと大好きだから。」





と私に言う。





「それにねぇ…。」





と言いながらニヤニヤ笑って
私の耳でそっと呟く。






「これ秘密だけど、圭ちゃんがユカちゃんにプレゼント買ってたの。」





小包の箱が入った袋が
圭ちゃんの部屋に置いてあって

チョコか何かかと思って開けようとしたら





「『それユカリのだから触んな!』って
高速で取り上げられたんだから。」





何が入ってるかは分んないけどねー!



とケラケラ笑いながら
私に言うアリサさん。





(プレゼント…?)






でも、何で??

別に私の誕生日が近いわけでも
何か記念日とかがあるわけでもないのに…。



と不思議に思いながら
そうなんですか…と返事をする。





「あとね、私明日帰るから、北海道。」

「……え?!そんな突然ですか?!」

「さっき友達とか言ったけど
あれ彼氏から。仲直りしたから家戻ろうと思って。」





それに大学もあるし長々といられないからね〜。



と肘をついた手の上に
顎を乗せながら

ひゅ〜ひゅ〜と口笛を吹くアリサさん。




…本当に、嵐みたいな人だなぁ…。





(……あ。)




でも確かに言われてみると
その横顔は何と無く圭斗と似ていた。


やっぱり兄妹なんだなぁ
と改めて実感する。






「あ、そうそう聞いて!
私の彼氏の話なんだけど…」
















-----ガチャッ





「おいお前らもう朝……」





朝だぞ

と言おうとした時に
圭斗はベッドの2人を見て

フッと笑いながら近づく。





(……なんか)






本当に姉妹みてぇだな…。




なんて

アリサがユカリの頭を撫でるような体制で寝ている光景を見て


圭斗は少し嬉しそうに笑った。