数秒経ったあと、みおはそう言って司会のお姉さんにさっき受け取った写真を戻す。
「あれ?おかしいですねぇ…。」
お姉さんは写真を受け取り、
パタパタ振ったり擦ったりするも、
写真は一向に現れない。
うめとみおは心配そうな表情でわたしとお姉さんを見つめる。
お姉さんはウーンと、しばらく悩んだあと、笑顔で2人向き直って、
「じゃあ、もう一回撮りましょうか!
お姉さん、お時間とか大丈夫ですか?」
と、今度はわたしの方を向く。
ここでの“お姉さん”とは、もちろんわたしのことだ。
“お母さん”と言われなかったことは、結構嬉しい。
「はい、大丈夫です!
お願いします!」
わたしは笑顔で返事をする。
それを聞いて司会のお姉さんも笑顔で小さくお辞儀をし、
再び写真撮影に取り掛かった。
でも…。
「おねーさん。またでないよぉ?」
みおは不安そうな顔でまた写真を返す。

