恋と青春と空模様



うーん…困ったな…。



「あ」



端っこに、2つだけ空いている席を見つけた。


前から4列目、左端。



うん、ちょうどいいかもしれない。



「うめみお!そこ空いてるよ!」



そう言うと、


「あっほんとだあ!」


とみおはわたしの手を握りながらその場所へ走っていった。

釣られてわたしも小走りになる。