恋と青春と空模様









約束の日曜日。


お母さんが出かけるのを三人で見送って、お父さんを起こしてから、11時頃に家を出発した。



いつも学校に行く時と同じように駅から電車に乗る。

電車の窓に、いつもより少しおしゃれをした自分の姿が映っていて

少し気恥ずかしい気持ちになってしまった。


同時に照れも出てきた。


意外と中は空いていたため、

えんじ色をした柔らかい座席に三人で横に並んで座る。



「二人とも電車では静かにね」



わたしは人差し指を立てて口に当て、し〜っとする。



すると二人はわたしのマネをして人差し指をし〜っと口に当てて頷いた。