恋と青春と空模様



うめみおの言っていることがあまり理解できずに首を傾げると、

台所で料理をしていたらしいお母さんがおたまを片手に廊下にひょこっと顔をだした。



「イノンでプリリチュアのヒーローショーがあるみたいなのよ。

お母さん日曜日パート入っちゃってるから連れて行ってあげてくれる?」



そうか、ヒーローショー。

女の子だからヒロインショーかな?



わたしも小さかった頃に1度行った記憶がある。


二人のかわいくてかっこいいプリリチュアを応援したり、

一緒に記念写真撮ってもらったり、

とっても楽しかったっけ…。



幼い頃の記憶を思い出すと、

今目の前にいる妹たちがどれだけ楽しみにしているかがすごくわかった。


だからわたしは笑顔で、

いいよ!と頷いた。



すると、うめはとんでもなく嬉しそうか笑顔を浮かべて、わたしの足に抱きついていた腕にギューッとさらに力を入れ、

みおは、やったあ!!と言いながらぴょんぴょん飛び跳ねだした。



…かわいいなあまったく。


見ながら自然と顔がほころんだ。





そうして、わたしに久しぶりのお出かけの予定ができました。