「え?なに笑ってんの。
俺なんか変なこと言った?」
「いや、ふふっ。違うの。
なんかね、嬉しくて。
ふふふっ」
そんなわたしの様子を見て、逢坂くんをつられて笑い出す。
「ははっ、なにそれ、意味わかんねーよ(笑」
いつの間にか今度は2人で大爆笑していた。
しばらく笑ったあと、逢坂くんが笑い涙を拭いながら、
「あー意味わかんねー(笑)
久々だわこんなに笑ったの(笑」
わたしも。
逢坂くんと同じように涙を拭いながら何度も頷く。
「山科さ、教室でもこんだけ笑ってればいいのに」
「えっ?」
「いいカオしてる」
そう言って逢坂くんはわたしを指差した。
なんだろう、顔がカァァっと熱くなる。
雨の中で風邪でもひいたかな…。

