空き教室で、ポカポカと陽にあたりながら、寝そべっていたときだった。 「オレ、まじで愛音ちゃん、狙っちゃおっかな」 そばにいた理人が言う。 「まじ?」 オレは起き上がった。 寿愛音。 確か昭和女の前の席に座ってたやつ。 学校一の美人で有名らしく、たしかに顔は綺麗だったけど。 「お前と寿愛音が付き合うとか、全然想像できねえ」 見た目はチャラチャラしていて、女にだらしのない理人。 そんな理人に、物静かでまじめそうな彼女の気が引けるとは思えない。 「やめとけって」