柚子のアパートまで行ってみたが
呆気にとられた。
よく探したもんだと、地震がくれば一発でつぶれてしまいそうな
階段すらオブジェみたいに
のぼれば今にも崩れそうな

柚子は
元気よく返事をし
軽快にあがるが、下から見たら
いつふみはずすのかってオロオロと冷や汗が・・・・・

俺には上がっていく勇気は持ち合わせてない。



「おま・・・・たせ」
一段踏み外し柚子の悲鳴が・・・

「お前ってわざとか?しかしよく俺の前で調子よく・・・・」

「すみません、降りて行ったら 蓮さんが目の前にいたから・・・・」

俺がいたからって可愛い事言うね

見つめていたら、自然に唇を重ねていた。

柚子の苦しむ声に我に返った
「ごめん・・・・」
謝るくらいなら、しないで欲しいけど蓮からのキス、私のファストキスが蓮さんでよかった。

蓮さんが近すぎて
顔から湯気が出そう
「また、柚子熱を発令したのか?」

「ち 違う・・・・」