ここは福岡県のとある中学校。
その中学校にはどこにでも居るごく普通の5人の男子中学生が居た。
これはそんな5人にとっては普通の学校生活の話。
2年3組
「皆、久しぶりだな！どーだったこの夏休み！…皆焦げたなぁ！さぞ楽しい夏休みを過ごしたんだろうなぁ…」
…なんていう有りきたりなトークをする30代後半、女、小野 実(おの みのり)。
それを見ざるを得ない、真ん中真ん前の席に座っている男。
富志 翔平(ふじ しょうへい)。性格は一言で言うとマイペース。
お察しの通り、5人組の一人となる。
「それはそうと…長期休み明けってのは、どーしてこんなに出席率が悪いのかね…。おい、富志。」
「はい？」
「お前の仲いい友達はどーした。皆居らんぞ。」
「あぁ、それなら…」
その時、軽く教室が揺れた。
その揺れはだんだんと大きく、だんだんと近づいてくる。
「なんだ！地震か！？皆！机の下に隠れろ！！」
すぐに小野は生徒に声をかける。
必死に隠れる者。面白そうに笑いながら隠れる者。反応はそれぞれだ。
だが、富志だけは教室の扉に目をやっている。しかも校則違反である携帯を片手に。しかも動画を撮りながら。
小野がそれを見て、日誌で頭を保護しながら怒鳴る。
「ばか！富志何してる！早く机の下に隠れんか！っていうか携帯を隠せ！いや、なんで私は助言してるんだ！いやいや、それより早くーーー」
バァァアアン！！！！
ドアが勢い良く開いた。小野は瞬間的にもうダメだ、と思った。
「…ん？ドア…？」
小野は恐る恐る目を開く。
「すいまっせーーーーん！！始業式早々遅刻とかありえませんよね！？はい！分かってます！反省してます！だからこの通り、許してください！！！！」
「なに…うっ！」
そこには、小野が今までに見たことない位に、光り輝く土下座をする生徒がいた。
井上 灯吾(いのうえ とうご)。性格は一言で言うと真面目。…のくせに、遅刻遅刻遅刻の毎日。だが、成績と学校の生活態度で補われている。あとメガネ。この子も5人組の一人。
「おーうっ。おはよ灯吾。」
ニヤニヤと楽しそうに携帯を井上に近づける富志。
「おはよう翔ちゃん。」
ニコッと笑顔を向けながら、井上はメガネを正す。
「なんだ…井上やったん。夏休みあって気付かなかったけど…そう言えば地震たくさん起きとったな…。この学校にだけ。」
「先生おーはよ。」
「んがぁ！？」
いつの間にか座り込んでいる小野を、頭の上からのぞき込んで、ひらひら手を振っている男子中学生。
本城 冬麻(ほんじょう とうま)。性格は一言で言うと天然。癒し系とも言う。家は大金持ち。この子も5人組の一人。
「よー、冬麻。」
またもや、富志は本城の目の前に携帯を持っていく。それに気づいた本城は、それに向かってピースをする。
「くっそ…なんなんだお前ら！どうせ来るんだろ！？次は誰だ！というかどっちだ！」
「ーーーー俺だよ。」
ド…ガンｯ！！！！
スライド式の扉は開いている。のにわざわざ2枚重なった扉をケリ破った男子中学生。
夏津 響(なつ ひびき)。性格は一言で言うとやんちゃ。可愛くない方のやんちゃ。ヤンキーの方のやんちゃ。この子も(ry
「おーっ、いい蹴りやん。」
富志はまたもや携帯で扉、夏津の順番で動画を撮っていく。
夏津は本城同様に、ピースをする。そしてそのピースを富志の目に付きさした。
「のぉぉぉおおおぉお！！！おいこら！なんするん夏津！」
「突き刺したくなるのが俺の習性やん？」
「んなもん知らん！もっと敬って！俺を！」
「…夏津は後で職員室な。」
「は！？聞いてないし！」
「今言ったからな！！！」
小野の言葉に夏津が不機嫌そうに唇をとがらせる。
「当たり前だと思うけど…。」
井上のつぶやきに、クラスみんながうなづいただろう。
「それより！後一人はまだか！もう少しで体育館に移動せんといかんのに…。」
「ちょっと、せんせー？」
明らかに不機嫌そうな声が響いた。
「ん…？どこから…。」
ガチャｯと掃除道具箱が開く。
「何で気づいてくんないの…。」
「気づくかぁあ！！！」
肩のホコリを払いながら、掃除道具箱から出てきた男子中学生。
麻原 永司(あさはら えいじ)。性格は一言で言うと変人。正直ものなので、よく夏津と対峙することがある。←一言じゃなくなったけども。この子も(ry
「…これで3組全員揃ったけども…。朝から体力全消費させられたな…。」
その問題の5人組は、円陣を組んでなぜかグルグルまわっている。
なんとも可笑しな光景だ。
「あ、それより富志は何撮ってたんだ？」
「あぁ。あれですよ、新入生に見せる学校映像！あれクラスごとでしょ。3組は皆から俺らに任せてもらったんすよ。」
「…は？」
「ん？」
5人全員が首を傾げる。
「今までの…あれを見せるのか？その四人が入ってきたところ…。」
「そうですよ！新入生も学校生活もっと楽しみになるでしょーね♡」
「ふっ…ざ…けんなぁあぁぁぁあ！！！誰だって不登校なるわ！！！！！！」
本日２度目の地震が起きた。
…この学校にだけ。
その中学校にはどこにでも居るごく普通の5人の男子中学生が居た。
これはそんな5人にとっては普通の学校生活の話。
2年3組
「皆、久しぶりだな！どーだったこの夏休み！…皆焦げたなぁ！さぞ楽しい夏休みを過ごしたんだろうなぁ…」
…なんていう有りきたりなトークをする30代後半、女、小野 実(おの みのり)。
それを見ざるを得ない、真ん中真ん前の席に座っている男。
富志 翔平(ふじ しょうへい)。性格は一言で言うとマイペース。
お察しの通り、5人組の一人となる。
「それはそうと…長期休み明けってのは、どーしてこんなに出席率が悪いのかね…。おい、富志。」
「はい？」
「お前の仲いい友達はどーした。皆居らんぞ。」
「あぁ、それなら…」
その時、軽く教室が揺れた。
その揺れはだんだんと大きく、だんだんと近づいてくる。
「なんだ！地震か！？皆！机の下に隠れろ！！」
すぐに小野は生徒に声をかける。
必死に隠れる者。面白そうに笑いながら隠れる者。反応はそれぞれだ。
だが、富志だけは教室の扉に目をやっている。しかも校則違反である携帯を片手に。しかも動画を撮りながら。
小野がそれを見て、日誌で頭を保護しながら怒鳴る。
「ばか！富志何してる！早く机の下に隠れんか！っていうか携帯を隠せ！いや、なんで私は助言してるんだ！いやいや、それより早くーーー」
バァァアアン！！！！
ドアが勢い良く開いた。小野は瞬間的にもうダメだ、と思った。
「…ん？ドア…？」
小野は恐る恐る目を開く。
「すいまっせーーーーん！！始業式早々遅刻とかありえませんよね！？はい！分かってます！反省してます！だからこの通り、許してください！！！！」
「なに…うっ！」
そこには、小野が今までに見たことない位に、光り輝く土下座をする生徒がいた。
井上 灯吾(いのうえ とうご)。性格は一言で言うと真面目。…のくせに、遅刻遅刻遅刻の毎日。だが、成績と学校の生活態度で補われている。あとメガネ。この子も5人組の一人。
「おーうっ。おはよ灯吾。」
ニヤニヤと楽しそうに携帯を井上に近づける富志。
「おはよう翔ちゃん。」
ニコッと笑顔を向けながら、井上はメガネを正す。
「なんだ…井上やったん。夏休みあって気付かなかったけど…そう言えば地震たくさん起きとったな…。この学校にだけ。」
「先生おーはよ。」
「んがぁ！？」
いつの間にか座り込んでいる小野を、頭の上からのぞき込んで、ひらひら手を振っている男子中学生。
本城 冬麻(ほんじょう とうま)。性格は一言で言うと天然。癒し系とも言う。家は大金持ち。この子も5人組の一人。
「よー、冬麻。」
またもや、富志は本城の目の前に携帯を持っていく。それに気づいた本城は、それに向かってピースをする。
「くっそ…なんなんだお前ら！どうせ来るんだろ！？次は誰だ！というかどっちだ！」
「ーーーー俺だよ。」
ド…ガンｯ！！！！
スライド式の扉は開いている。のにわざわざ2枚重なった扉をケリ破った男子中学生。
夏津 響(なつ ひびき)。性格は一言で言うとやんちゃ。可愛くない方のやんちゃ。ヤンキーの方のやんちゃ。この子も(ry
「おーっ、いい蹴りやん。」
富志はまたもや携帯で扉、夏津の順番で動画を撮っていく。
夏津は本城同様に、ピースをする。そしてそのピースを富志の目に付きさした。
「のぉぉぉおおおぉお！！！おいこら！なんするん夏津！」
「突き刺したくなるのが俺の習性やん？」
「んなもん知らん！もっと敬って！俺を！」
「…夏津は後で職員室な。」
「は！？聞いてないし！」
「今言ったからな！！！」
小野の言葉に夏津が不機嫌そうに唇をとがらせる。
「当たり前だと思うけど…。」
井上のつぶやきに、クラスみんながうなづいただろう。
「それより！後一人はまだか！もう少しで体育館に移動せんといかんのに…。」
「ちょっと、せんせー？」
明らかに不機嫌そうな声が響いた。
「ん…？どこから…。」
ガチャｯと掃除道具箱が開く。
「何で気づいてくんないの…。」
「気づくかぁあ！！！」
肩のホコリを払いながら、掃除道具箱から出てきた男子中学生。
麻原 永司(あさはら えいじ)。性格は一言で言うと変人。正直ものなので、よく夏津と対峙することがある。←一言じゃなくなったけども。この子も(ry
「…これで3組全員揃ったけども…。朝から体力全消費させられたな…。」
その問題の5人組は、円陣を組んでなぜかグルグルまわっている。
なんとも可笑しな光景だ。
「あ、それより富志は何撮ってたんだ？」
「あぁ。あれですよ、新入生に見せる学校映像！あれクラスごとでしょ。3組は皆から俺らに任せてもらったんすよ。」
「…は？」
「ん？」
5人全員が首を傾げる。
「今までの…あれを見せるのか？その四人が入ってきたところ…。」
「そうですよ！新入生も学校生活もっと楽しみになるでしょーね♡」
「ふっ…ざ…けんなぁあぁぁぁあ！！！誰だって不登校なるわ！！！！！！」
本日２度目の地震が起きた。
…この学校にだけ。
