決心して今日、彼女の同じ部活で友人の三好真里に、彼女は部活の時はどんな感じか、何が好きか、聞こうと朝1番に三好に話しかける。

「なあ、聞いていい? 部活の時の長谷田ってどんなだ?」

と尋ねる。

「優佳里? うーん。鈍臭いけど熱心にやってる。あと、もう少し先輩らしく1年に注意とかしてほしいけどね。あと、教室にいるよりは笑ってたり冗談を言ったり、表情豊かね」

と言う。まさかりゅーき、優佳里のこと好きなの? とにやにやしてつけたしていた。思わず否定する。
「違う、ただ気になっただけ」
と言うが、三好はにやにや笑っている。
「へえ、りゅーきがねえー」
と三好は言う。まだにやにやと笑いながら。
「うるさいなあ。違うって言ってんじゃん!」
と声をあげる。
「うんうん。分かったから〜。あ、でも優佳里にアタックするのは難しいと思うよ〜」
とへらへらして笑っている。
余計な世話だと思う。でもあの仏頂面に話しかけるのは難しいなあ。