白と黒のコーヒータイム

「…何だって?」

「だから、私の発言とか行動が…」

「いやいやいや!国見、どんだけ軽い男と付き合ってたんだよ!?どんだけ見る目がないんだ?国見だぞ?あの国見優子を重いと言える男がこの世にいるとは思えない!」

信じられない話だと机に腕をのせ乗り出した名村が声をあげる。

おかしい、話が変な方向に行ってると国見は慌てて手を振った。

そうじゃない!

「ち、ちがう!相手が軽いとかじゃなくて!」

「いやだって国見だぞ?別れた原因の殆どが本当に俺のことを好きか分からない系統の発言を受ける国見だぞ?恋愛をしたがる割には彼氏に対して随分とタンパクな…」

「やかましいわ!」

国見は聞くに耐えられずおしぼりを名村の顔面に叩きつけた。

思わずとった行動だが謝る気はさらさらない。

おしぼりを落とした後の名村は何とも言えない渋い顔をしていたがそれも見て見ぬフリだ。

とりあえず名村の前に落ちたままのおしぼりを回収して国見は俯いたまま口を開いた。

「…雑誌にかいてあったのよ。記念日は必ずお祝いしようって。」

「は?」

それこそ付き合った1週間記念を始め、10日めから半月、1ヶ月毎に100日と出来るだけイベントを作る。

いつものデートにスパイスを的な記事だったが、それを真に受けて実行した結果がお別れに繋がったのだ。

勿論、国見がこんなことをするのは人生で初に近かった。

大体初日を0とするのか1とするのかを悩む時点で飽き飽きして10日数えるのも面倒くさいと放置しかけたくらいだ。

結局は初日を1計算でなんとか取り組んだのだが結果は破局。