白と黒のコーヒータイム

「そう。あんまりいい恋愛をしていないもんだから自分を改めたいって思ってるんだ。」

そう、こうして真柴の幸せそうな写真を見て強く思ったのだ。

真柴の様に幸せになりたい、安定した恋愛がしたいと。

「いい恋愛をしていないって、何かあったんですか?」

後半は声を低く慎重に言葉を選ぶ様に真柴は国見に尋ねた。

それには国見も苦笑いするしかない、とはいえこの流れに持っていったのは自分だった。

「聞きたい?幻滅するかもよ?」

「私の想像する国見さんからはとても結びつかないので是非。勿論他言はしません。」

そう言って控えめに挙手をする真柴の姿に思わず国見は笑ってしまう。

「あはは!しっかりしてるなあ。」

いえいえと挙げたままの手をそのまま横に振りながら真面目な顔をする真柴が可愛らしい。

ただ少し笑っただけなのに心が幾分か軽くなったようだ。

「何かね~…自分を見失ってる感じなんだ。」

そう切り出すと国見は最近の惨敗続きだった恋愛について話始めた。

仕事は順調、というか可もなく不可もなくだが恋愛に関して言えば絶不調だ。

先日の失恋から始まり、そもそも昔から恋愛に関しては不器用だったと語りだす。

話している内に思い出すこともいくつかあって国見は自分の情けなさを再確認させられた。

よくよく考えれば恋愛が長続きしたことなんて一度も無いじゃないか。

「なるほど。そういうことだったんですね。」

話終えた国見に対しそう呟くと真柴はカクテルに口をつけた。