白と黒のコーヒータイム

そして操作したかと思えば画面を国見に向ける、そこには彼氏と顔を寄せ合う真柴がいた。

なんとこれは。

「うわ!イケメン!」

「そうでしょー。」

本気で驚く国見の反応に満足した真柴は携帯をカバンの中にしまうとアルコールに口をつけた。

女同士の飲みであまりビールに走ることはないが、真柴も国見と同じスタンスの様だ。

スパークリングワインを注文するあたりで予想通りのオシャレさに思わず納得をした。

完全無加工の画像からして彼氏はかなりのいい男、そしてその横に並んでいた真柴もお似合いだと言わせるくらいに綺麗だった。

それに付け加えてこの大人びた余裕のある姿は同性から見てもやはり憧れたくなる雰囲気がある。

「どっちから?」

「彼から言ってくれました。でもほぼ同時かも?」

視線を上げて肩を竦めるその様子は少し照れが入っているようだ。

ところどころ見せる可愛らしい仕草に国見はまた真柴にハマりそうな感覚を持った。

「いいね、そういうの憧れる。私はいつも突っ走ったか不意打ちくらうかだもん。」

「そういえば恋愛のノウハウとか言ってましたね。」

「それもあるけど、今日の目的はちょっとでも真柴ちゃんからいい影響を受けたいなと思ってね。」

そう言って少し誤魔化すようにアルコールに手を伸ばす。

喉元を通る確かな刺激は後ろに下がりそうな自分を押し留めてくれるような気がした。

「私からですか?」

「女子力っていうのかな。可愛いなとか憧れる人と話をしたりすると自然に自己啓発とかしたいって思うじゃない?私も頑張ろうっていうパワーを少し分けて貰おうと思って。」

「パワー…。」