可愛らしい後輩・真柴の笑顔を見てその笑顔の爆発的な威力に羨ましくもなる。

花を背負ってても誰も何の違和感も抱かない程の可愛い系美人はスタイルもいい完璧な女性だ。

確か彼女は付き合って1年が経とうとする恋人がいるのだと言っていた。

「君には負けるよ…真柴ちゃん。」

「え?朝から何ですか?」

女子力も人生の充実感も比較するだけでおこがましい気持ちにさえなるから恐ろしい話だと国見は苦笑いを浮かべる。

ふと真柴の手元を見れば彼女に似合った上品だけど可愛らしい腕時計が光った。

そして自分の似合わなくなった腕時計を無意識に比べてまた少し暗い気持ちになる。

それと同時に思いついたこともあった。

「ねえ、真柴ちゃん…近い内にご飯でも食べに行かない?」

「わあ!良いですね!」

「決まり。いつにしよっか。」

自分を成長させるには努力と刺激が必要だ、真柴という同性でもほれぼれするような人と交流すれば何か得られるかもしれない。

何より可愛らしくて働き者な真柴ともっと仲良くなりたいと国見は思っていた。

「彼は土日休みなので、それ以外だったら。」

一番最初にこうして伝えてくれると気分がいい。

「いいね、その彼の話も聞きたい。じゃあ同時に上がれる日は?」

そう言ってお互いにスケジュールを出し合うと2日後に遅番だが同時に上がれる日を見付けた。

「空いてます。飲みですか?ご飯だけにします?」

「あはは!じゃあ飲みにしよう。」

やった!と小さくガッツポーズをする真柴の意外な姿に国見は約束の日が楽しみになる。