猪突猛進!!~毒舌男に恋をして~



「大浜ー!これ貼るの手伝ってー!」


授業が終わると、大浜を呼ぶ声が聞こえた。
横目で見ると、眼鏡をかけた男が春休みの課題だったレポートを大量に抱えている。


「はいよー!」


大浜は元気よく返事して立った。

はあ……授業中ずっと話しかけてきて鬱陶しかった。やっと開放される。トイレにでも行こうかな。


……それにしてもあの男、たったクラス分のレポートも貼れないのかよ。別に大浜に手伝ってもらう必要も無いだろ。

そんな事をイラつきながら考えてると、大浜達の会話が聞こえた。


「ええー私が上に貼る方!?届かないし。スカートの中見えるじゃん」

「だって俺高所恐怖症だし。机使えば大丈夫だろ?あとお前どうせ紺パン穿いてるだろうが」

「えー、そうだけどさぁ」


そう言って大浜は机の上に乗ろうとする。俺はその隣を通り過ぎようとした。




「……うわぁっ!!?」