「何の本読んでるの?」
それでも江戸川は返してくれない。
ええい、こうなったら強引に!
私は江戸川の読んでいる本をのぞき込んだ。
でも、その本は私の予想を上回っていた。
「英語!?」
ズラリと並べられたアルファベット。
え、まさかこんなの読んでるの?
その時、微かに江戸川がこちらを向いた。それも「君、ウザいんだけど」と言わんばかりの目で。
「……私は大浜華!よろしく!」
苦し紛れにそう言うと、江戸川は呆れた顔をした。
「さっき聞いたけど」
……あ、返してくれた。
それに、こんな呆れた顔もするんだな。いい事じゃないけど、新しい顔が見れてちょっと嬉しい。
